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乾癬性関節炎

概要

乾癬性関節炎は、皮膚の病気である乾癬に加え、腫れや痛みを伴う関節炎も同時に起こってしまう自己免疫疾患です。どの年代にも起こりうるのですが、特に20代の患者さまが多いと言われています。詳しい原因は不明ですが、患者さま自身の体質に加え、様々な外的要因が加わって発症します。決して多い病気ではありませんが、乾癬に罹患された患者さまの1~10%の方に起こりますので、乾癬の方は注意するようにしましょう。

症状

この病気の症状は、主に皮膚、関節に起こります。まず初めに赤い発疹が出現し、表面の角質細胞がボロボロと剥がれ落ちてきます。これに続き、手指に腫れと痛みが起こります。関節リウマチとは異なり、第1関節にも炎症が起こって痛みが強まります。こうした状態が続くと、骨が破壊されてしまい、手のエックス線写真で特徴的な変化を伴うようになります。さらに、1本の指全体がソーセージのように腫れる、かかとのアキレス腱付着部に炎症が起こることなどもあります。

予後

乾癬性関節炎は、TNF阻害薬と呼ばれているお薬がよく効きます。早い時期から使用することにより、関節破壊のスピードを抑えることが出来ます。関節の変形なども防止できますので、乾癬に伴う関節炎が見られたときは、お早めに専門の医療機関を受診するようにしてください。

院長
菱山 美絵
診療内容
関節リウマチ、膠原病、膠原病類縁疾患(難病指定疾患)、線維筋痛症、コロナ感染症後遺症(痛み、だるさ等)、女性内科(リウマチ合併妊娠、出産、更年期のご相談)、アレルギー疾患、一般内科
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