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膠原病関連の病気

その他の膠原病

IgG4関連疾患

免疫異常が原因となり、シェーグレン症候群や慢性副鼻腔炎などによる臓器の病的な変化が起こってしまう病気です。血液中に含まれているIgG4という免疫グロブリンの一種が上昇するため、IgG4関連疾患と命名されました。日本国内の患者さまは3万人以上だと言われており、決して珍しい病気ではありません。この病気になると、全身の様々な臓器が腫れたり、組織が厚くなったりするので、ステロイドホルモンや免疫抑制剤によって治療を進めます。

再発性多発軟骨炎

耳や鼻、眼、関節、気管、心臓などの組織に炎症が起こる稀な病気です。お子さまから高齢の方まで、あらゆる年齢で発症しうるのですが、特に50~60代の男性が発症するケースが目立っています。患者さまによって症状が違うため、早期の診断が難しいと言われています。軟骨の破壊が進むと、耳や鼻が変形してしまいますので、膠原病の症例を数多く手がけている医療機関を早めに受診すると良いでしょう。

ベーチェット病

この病気は、トルコのイスタンブール大学教授(皮膚科)を務めたベーチェット教授の名前から1937年に名づけられました。10代後半から30歳前半までの方が発症することが多く、口腔粘膜のアフタ性潰瘍、外陰部の潰瘍、皮膚症状、眼症状が出現します。特に、口腔粘膜のアフタ性潰瘍は殆どの患者さまに見られます。さらに、左右非対称性の関節炎、男性の場合は副睾丸炎が起こることもあります。病状が安定しているときは予後が良好なのですが、ぶどう膜炎などの眼症状が起こったときは治療が難しくなります。最近は治療薬が進歩しておりますので、早めに専門医を受診することをお勧めします。

サルコイドーシス

サルコイドーシスは肉芽腫という結節が全身に出現する病気です。胸部のリンパ節、肺や眼、皮膚に多く見られますが、病気の起こる部位は人によって異なります。数としては少ないですが、心臓や神経、筋肉など、全身の臓器に出現する可能性があります。男女では女性がやや発症しやすく、年代として多く見られるのは20~30代、50~60代です。症状は臓器によって異なりますが、3割~4割程度の患者さんは自覚症状に乏しく、健康診断で発見されています。

この病気が生命にかかわることはごく稀といえます。1割程度の患者さまはステロイドなどを使用した長期の治療が必要になる場合がありますが、日本では約7割の患者さまで自然に軽快します。そのため、多くの場合はまず経過観察を行います。

院長
菱山 美絵
診療内容
関節リウマチ、膠原病、膠原病類縁疾患(難病指定疾患)、線維筋痛症、コロナ感染症後遺症(痛み、だるさ等)、女性内科(リウマチ合併妊娠、出産、更年期のご相談)、アレルギー疾患、一般内科
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