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線維筋痛症

線維筋痛症とは

線維筋痛症は、全身に激しい痛みが起こる病気です。
その痛みは軽いものから激しいものまであります。
重症化すると、軽い刺激でさえも激痛になり、日常生活を送ることも困難になります。
日本には人口の2%弱つまり約200万人の線維筋痛症の患者様がいるのではないかと推測されております。
なお、男性より女性に多い病気で、女性は男性の4倍と推定されています。
また好発の年齢としては50歳代が多いですが、10代でも発症する場合もあります。
なお、線維筋痛症は死に至る病気ではなく、心の病でもありません。
またリウマチのような関節等に変形をきたす病気でもありません。

線維筋痛症の特徴

上述の通り、広い年代で発症しますが、特に30~50代の女性に多く発症する傾向があります。
原因は不明の激しい痛みがあり、発症の要因として大きく外因性(手術やケガ、ウィルス感染等)と内因性(生活環境のストレス等)が考えらます。

線維筋痛症の症状

全身に激しい痛みに伴って、関節炎の症状や睡眠障害、自律神経症状、粘膜系症状などの様々な症状が発生します。
特に痛みが激しい時は動くことさえできず、生活の質(クオリティ オブ ライフ)が大きく損なわれます。

線維筋痛症の診断

2010年に新たに米国リウマチ学会から発表された基準をもとに日本人に合致するように作成されたFAS31に患者様自身が記入することにより、症状の活動性を数字として評価をすることができるようになりました。

線維筋痛症と治療

当院では日本線維筋痛症学会『線維筋痛症診療ガイドライン2017』、および最新の知見に基づいた治療を行っております。その中には保険診療上、線維筋痛症と認められていないものなどもありますが、自費診療等は当院では基本的に行わず、患者さんの負担が大きくならない治療を方針としております。
その中で当院では内服薬や注射療法、点滴療法などを併用して行っております。中でもトリガーポイント注射などの除痛療法は当院の得意としている療法です。

線維筋痛症の予後

膠原病や神経疾患などとの鑑別が難しい病気ですが、治療薬も承認され、多く研究の結果、少しずつ病態が解明されてきています。
また、早期に専門医を受診すれば、日常生活に困らない程度に症状を和らげることが可能です。

院長
菱山 美絵
診療内容
関節リウマチ、膠原病、膠原病類縁疾患(難病指定疾患)、線維筋痛症、コロナ感染症後遺症(痛み、だるさ等)、女性内科(リウマチ合併妊娠、出産、更年期のご相談)、アレルギー疾患、一般内科
休診日:木曜日、日曜日、祝日  
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